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｜もっと早く自分の見たものの意味に気が付いていれば、｜１
｜と自分の迂闊さを呪いつつ、ソイの息子の遺体（と、凶｜２
｜器の短剣）はどこに安置されていたのかを確認する。　｜３
｜それが神殿の中だったら終りだが、無事（？）ならば遺｜４
｜跡警備隊に鑑定を依頼したいところだ。彼の死とそれに｜５
｜続く一連の事件には腑に落ちないところがある。 SOFは｜６
｜誘拐事件発生時、既に聖戦を宣告していたはず。そんな｜７
｜時に衝動的に誘拐できるほど「神官長の養女」の警護が｜８
｜甘い、ということがあるだろうか？ソイの線がダメなら｜９
｜自らニアを消そうと待ちかまえていた殺意の主の存在。｜10
｜ダメ押しの放火…それだけ計画的な奴なら、短剣に毒ぐ｜11
｜らい塗ってたったかも知れないだろ？　しかし余程二つ｜12
｜の教団に衝突して欲しい様だな。いまのところ部外者に｜13
｜被害が出ていないのが不思議な位だが、これが宗教間の｜14
｜問題で収まらなくなった時、ローライトはどうなる？　｜15
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　ジュデッカ川で東西に隔てられたローライトの町の西側、西地区に住むのは庶民たちである。故に、ここには生活の活気と猥雑さがある。ある人はそれを嫌悪し、ある人はそれを愛するだろう。 
　だがヘルメス教会の炎上を機に、この辺りではヘルメス教団とＳＯＦの小競り合いが続いている。もし巻き込まれでもしたら、ただでは済まない。 
　突如、檄剣の音が通りに響いた。 
　見ると、ヘルメス教団とＳＯＦの者が、小競り合いを始めている。騒ぎは見る間に拡大し、気が付くとあなたは戦場のど真ん中にいた。 
　ビュンと、あなたの耳元を剣が掠める。もどかしいが、ここで手を出すわけには行かないだろう。下手をすれば、あなたはどちらかの陣営の者と見られ巻き込まれる。 
　あなたは気付かれないようその場から離れると、大きく息を吸い込み、叫んだ。 
「警備隊だ！　警備隊が来たぞ！！」 
　不意の声に、小競り合いに参加していた者たちが一瞬たじろぐ。もう一押し。 
「逃げろ！　５０人の警備隊が来るぞ！」 
　争いを続けていた者たちは慌ててバラバラと三々五々に散っていった。 
　この場は何とかなったが、これからどうなるのだろうか？ 
　町の噂を聞きつける。 
「近頃は物騒だからな。街道を行くキャラバンが、いつもより多くの護衛を雇うようになったんだ。あんたも冒険者だろう。小金稼ぎにどうだい？」 
　今回の探索は、こうして終わりを遂げた。

　そういう「かむばっく」のしかたか…ヘイゼル司教…（涙）